リワイアー スタッフBLOG

横浜を拠点にするプロ音響機器とハイファイ・オーディオ機器のリワイアー株式会社 スタッフが そのリワイアーな日常をお伝えします

カセットテープが人気です。

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アナログ・レコードの復活に続き、カセットテープラジカセにも、また新たな注目が集まっています。

 

私の世代にとってはカセットテープといえば、CDの普及する以前の時代のレンタルレコード店で借りたアナログ盤の録音や、FM放送の音楽番組のエアチェックなどに欠かせないツールでした。

 

さまざまな媒体で音楽情報が流通する現在と違い、低いコストで音楽を手に入れるために、当時はカセットテープを必要としていたのです。いろいろな音源を自分のラジカセでダビングしてMY BESTなど編集もしましたね。

 

大きく重量級のラジカセを野外にかついで持ち出し、みんなで音楽を聴くのにもカセットテープは必須でした。ある夏の夜、渋谷で友人たちと飲んだ帰り、地下道で持参していたラジカセからジャズピアニストのマル・ウォルドロンの渋いアルバムを流していたら、道行く人が数人立ち止まり、「いい曲聴いているねえ」などと見知らぬ人との触れ合いが生まれた記憶があります。





今、リワイアーには数多くのカセットテープが入荷しています。未開封のままのものも多数。当時、これぞという音楽ソフトのためにはりこんだ「メタルポジション」のテープも!

 

現在、好調な売れ行きで、カセットテープ人気を改めて実感しています。カセットでミュージックテープをリリースするミュージシャンも出てきたというブームの中、生のカセットテープを手に入れて活用してみてはいかがでしょうか?(さかもと)

 

残暑お見舞い申し上げます。

まだまだ酷暑の日々が続きますが、暦の上では今年は8月7日『立秋』。夏の挨拶状も「暑中見舞い」から「残暑見舞い」に切り替わりました。


藤森照信というユニークな建築家がいます。もともとは建築史家として研究活動をし、近代建築を巡る「建築探偵の冒険」という本が話題になったり、街の中の不思議な物件を探索する「路上観察学会」のメンバーとしても知られました。のちに自身も建築家として、天然素材を生かした不思議なテイストの建築を数々手掛けるようになりました。

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数年前の夏、藤森の郷里である信州の茅野市の美術館へ彼の建築展を見に行きました。実家の敷地の中にある樹上の茶室「高過庵」(たかすぎあん)も公開されたのですが、高い抽選倍率をかいくぐり茶室の中まで登って見学できる幸運に恵まれました。

どっしりしたツリーハウスではなく、木を登る途中もゆらゆらグラグラ。茶室の内部で人が移動すると建物自体もゆっくり揺れるというスリルあふれる建築体験でした。「茶室」の名の通りちゃんと炉も切ってありましたが、藤森さんは実家に出向いた折時間があると、ここでボーっと至福の時を過ごすのだそうです。見学は暑い夏の日でしたが、高所にある窓を吹き抜ける風が心地よく感じられました。

夏の残り、皆さんはどのように過ごされるのでしょうか?涼風を浴びて、何もしない時間を愉しんでみたいものです。(さかもと)

ジャズ喫茶と文学オヤジ


85FMラジオで作家の村上春樹DJを務める番組が放送されるそうです。大学在学中に「ピーター・キャット」というジャズ喫茶を開業し、そのかたわら小説を書き続けていたという村上春樹ですが、ジャズを中心にしたレコードのコレクションも相当なもののようです。クラシックやロックなども幅広く愉しむという彼が、どんな選曲をするのだろうかと興味がわきます。

 

若いころ小さな地方都市に数年住んでいたのですが、その街に気難しくて有名なマスターが経営するジャズバーがありました。ある夜その店で飲んだ時に、読んでいた本を置き忘れて、翌日おずおずと本を受け取りに行きました。

 

「さかもとさん、こんなの読むんだね。わたしも〇〇〇好きなんですよ。この本は愛読書だよ。」

 

それ以来、マスターは飲みに行くたびに親しく話してくれるようになり、ある時は「わたしも、こんなもの書き溜めていてね。」と、原稿用紙にペン書きした小説の草稿を見せてくれました。あのマスターと書きかけのあの小説はその後どうなったのか。その街を離れてからはそれきりで、消息は分かりません。


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私が若い頃はジャズ喫茶・ジャズバーといえばアナログレコードにこだわる店が多くありました。アナログ再生には昇圧トランスも重要なアイテムですが、今リワイアーではortofon SPU-T100 を出品中です。2チャンネル完全セパレート構造のこだわりの設計がSPU の特性を生かします。

 

 

村上春樹にならなかった文学オヤジが、ジャズ喫茶の世界にはたくさんいるのだろうなと思います。(さかもと)

猛暑の日々

漫画家の故水木しげる妖怪の研究家としても有名で、妖怪にまつわる画文集も数々著しています。水木は日本有数の漁港、鳥取県境港市の出身ですが、この地には「猛霊八惨」(もうれいやっさん)という船幽霊の伝承や祭礼があるそうです。

 

海で犠牲になった死者の霊が、その仲間を増やそうと現れる船幽霊は、漁師たちなど船乗りにとっては畏怖の対象であったのでしょう。

 

亡霊ヤッサ(もうれんやっさ)と書き表す地方もあるようですが、猛霊やっさんという表記の「猛霊」という響きには、一段と凄みと恐怖を感じます。ちなみに「やっさ」とは船をこぐときの「ヤッサ、ヤッサ」という掛け声が語源なのだとか。



 

 

暑い日が続いていますね。「猛霊」ならぬ「猛暑日」が日本を襲っています。この猛暑日という言葉、日中の最高気温が35以上あった日を指しますが、気象庁が正式に気象用語にしたのは2007のことなのだそうです。猛暑日が使われる以前には気温30以上の真夏日や25以上の夏日しか用語はなくて、あまりに暑い日は「酷暑日」などと呼ぶ場合もありました。

 

毎日夜の暑さも厳しいですが、夜間の最低気温が25以上の日を指す「熱帯夜」を超える暑い夜の用語も、いずれ生まれるかもしれません。

 

 

怪談話にぞくぞくして暑さをしのぐという夏の風物詩も、現代の暑い夏にあっては無駄な努力のようです。「猛霊やっさん」も逃げ出す「猛暑日」の毎日、みなさんお体に気をつけてお過ごしください。(さかもと)

 

夏の旅

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学生には夏休みのシーズンですね。夏になると高2年生のときにはじめて一人旅をして巡った山陰・山陽のことを思い出します。夏の日本海の美しい輝き、穏やかな瀬戸内の風景。

 

広大な鳥取砂丘や、秋吉台・秋芳洞の自然の景観に触れ、小泉八雲の松江、森鴎外の津和野など、文学ゆかりの街を訪ね、尾道で大林宜彦や小津安二郎の映画を思い起こし、倉敷の大原美術館では、その当時まだ見る機会の少なかった戦後の前衛美術作品に驚きました。

 

なによりも、行く先々の宿で世話を焼いていただいたり、お店で食べ物をおまけしてくれたりと、西日本の柔らかい言葉のままにやさしく気づかってくださった地元のかたが記憶に残っています。

 

旅の最後の京都は大文字焼の日でした。ジャズ喫茶を初体験したのは路地裏のとある老舗。大人ばかりの雰囲気にのまれ緊張しました。

 

その頃はオーディオについては関心がまるでなかったのですが、大音量のJAZZに魅せられ、旅の後は東京・横浜でジャズ喫茶に通うことになりました。

 

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今、リワイアーではモノラルパワーアンプを出品中です。管球式のMarantz MODEL9K。そしてSONY TA-NR1も。モノラルパワーアンプの強みである優れた音像定位と、余裕ある出力でパワフルなJAZZを聴きたくなります。

 

 

西日本豪雨は大きな影響を残し、倉敷や広島をはじめ、ことに被害が激しかった地域の情報が伝えられています。横浜に勤めている私どもには、マスコミ等の断片的な情報を得るばかりでその全容を知ることができませんが、今回の西日本豪雨の甚大な被害は想像を超え、被災された皆様へ心よりのお悔やみ、お見舞いを申し上げます。(さかもと)

プロフィール

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横浜を拠点にするプロ音響機器とハイファイ・オーディオのリワイアー株式会社スタッフが、日々の情報や心に浮かぶよしなしごとをつづります。

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